IT業界で働くエンジニアといっても、多種多様な業種やフィールドがあり、エンジニアに求められるスキルや知識も異なります。あれもこれもと手当たり次第に手を付けても、すべてを高いレベルでマスターすることは困難です。

キャリアプランニングという点ではフィールドや専門性を絞り込むことが、将来の専門性を高める上では必要不可欠といえます。エンジニアのキャリアプランニングは、他の職種と比べて早期のプランニングが推奨されていますが、その理由はなぜなのでしょうか？

1つ目の理由は、早期にキャリアプランニングすることによって、自身に必要なスキルが明確化されるからです。キャリアプランニングでは、まず10年後や20年後のような長期スパンで自身がどんなエンジニアになりたいかを明確化したうえで、それを実現するためには直近3年間や1年間で何をしなければいけないかをより具体化していきます。

そうすれば、現在何に取り組むべきかが見えてきますし、もしかしたら現在の職場や学習しているスキルは、自分がなりたいエンジニアとは方向性が異なることに気づけるかもしれません。

2つ目の理由は、早期にキャリアプランニングしたほうが、スペシャリストとしての道を早く歩みだせるからです。IT業界の中で自分が活躍したいフィールドや専門性を絞り込む作業は、早ければ早い方が早期スタートが切れるでしょう。また軌道修正する際にも、早期にプランニングしていたほうが、方向性がずれた時に気づきやすいのです。